11月19日(土)、11月例会を行いました(参加者:9名)。飯島章仁さんが、「岡山市立図書館所蔵の山田貞芳旧蔵書について」と題して、報告をして下さいました。
山田貞芳氏は、明治から大正期にかけて岡山地域で活躍した歴史家であり教育家です。山田氏の蔵書は昭和3年に山田文庫として約3,500冊余が岡山市立図書館に寄贈されましたが、岡山空襲の際に大半が焼失し、現在80数冊が残っています。
例会では飯島さんが山田文庫の内容を、詳細な目録を作成して紹介してくださいました。また、岡山藩に学者として仕えていた小原大丈軒の著書や彼が筆写した書物が山田文庫に多く含まれていると指摘されていました。
報告の最後では、山田文庫の中には保存状態が悪いものもあるため修復を進めていくとともに、そのような状態の史料を一般に広く公開していくためにも、史料のデジタル化をより一層進めていく必要があると述べられました。
飯島さん、ありがとうございました。(小野)
12月例会については、先にアップした記事をご確認ください。