9月22日(日)に、9月例会を行いました。報告者は糸川風太さんで、「公儀浦触廻達にみる幕府拡大支配の実現とその変遷-紀州藩を中心に-」というタイトルでした。
今年度提出される予定の修士論文の概要で、幕府から出された浦触がどのように廻達されたのか、具体的にはどのような内容が取り扱われたのか、紀州藩領内と他地域との比較等についてお話いただきました。
参加者からは、浦触と通常の村継ぎによる藩触との違いや、年代や内容による扱いの変化、他藩での実態等について質問がでました。触とともに各村々の請印帳が2巻つけられていたことや、決して汚さないようにと特別に付記があったこと等が、私個人としては興味深く思いました。
今後、修士論文にまとめられるということなので、ここでは多くを取り上げませんが、糸川さんが報告レジュメのとおり丁寧にまとめていかれることと楽しみにしております。
次回は、10月19日(土)13:30から、岡山大学総合研究棟2階演習室(5)で行います。
報告者は、古林小百合さんで、タイトルは「村の由緒とその機能―備中国川上郡平川村平川家を事例として―」です。ふるってご参加ください。