2月15日(日)13:30から、岡山大学総合研究棟2階演習室において、小野 博さん による「デジタル岡山城下絵図とGIS」の報告がありました。
現在作成中のシステムで、岡山城下絵図や明治・昭和期の地図、現在の市街地図や航空写真などを組み合わせて見ることによって、歴史学的にどのようなことが検討できるようになるのか、またその課題は何かというお話をしていただきました。
デジタル処理による補正を加えることによって、現在の地図とほぼ重ねることができるようになり、場所がより正確に特定できる可能性が出てくることや、市街地の歴史的形成過程を絵図・地図を重ね合わせることで容易に検討できるようになるなど、非常に興味深い内容でした。
参加者からも活発な意見がでて、大変盛会になりました。
個人的には、視覚的に分析ができるというおもしろさは十分に感じることができました。その一方で、数多く発信されるようになる情報をいかに精選して利用するのかなど、便利な反面で起こりうる問題を十分に検討しておくことが大切だという課題があると思いました。
小野さん、貴重な報告をしていただき、ありがとうございました。
次回は、3月15日(日)13:30から岡山大学総合研究棟2階演習室にて、浅利 尚民さんが 「池田家旧蔵の文化財と歴史資料(仮)」と題して報告されます。ふるってご参加下さい。