2月例会について

2月例会について

下記の要領で行います。すでに、参加希望受付は終了しました。資料の準備等の関係で、新たな参加はお引き受けできません。ご了承ください。

☆2月例会
四国中世史研究会と合同の例会になります。内容は、林原美術館蔵の石谷家文書 を利用した研究発表会を予定しています。
日時:2月27日(土)13:00~
場所:岡山県立博物館講堂
備考:例会への参加にあたっては、資料代500円が必要になります。

3月以降の例会を希望される方は、内池までご連絡ください。

なお、4、5月については、すでに希望がありますので、3月もしくは6月以降の例会となります。ご了承ください。

4月例会について

4月18日(土)13時半から、岡山県立博物館講堂にて、同館学芸員の佐藤寛介さんに報告をしてもらいました。タイトルは、「重要文化財 色々威甲冑の新発見と地域史研究」でした(参加者:9名)。

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重要文化財に指定されている色々威甲冑(瀬戸内市 豊原北島神社蔵)の修復にあたり、兜や甲冑に関する詳細な調査を行った結果報告や、豊原北島神社に関連する由来等の文献資料を分析することを通して、地域史にどのように位置づけていけるのかについて話をしてもらいました。

参加者からは、文化財が歴史資料としての位置づけができることや、甲冑の製作地と考えられる大和と当時の邑久郡がどのようなつながりがあったのかなど、文献だけでは明らかにできないことをさぐること等について感想や意見が寄せられました。
佐藤さん、興味深い報告をありがとうございました。
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今回の報告は、昨年度末に刊行された『研究報告』第35号に掲載されているので、そちらもご覧ください。
また、色々威甲冑は、4月22日~5月31日まで岡山県立博物館で展示をしますので、お楽しみに。

5月例会は、5月23日 (土) 13:30から、岡山大学総合研究棟2階 演習室(5)で行います。
報告者は、斎藤夏来さん(岡山大学教育学部)、谷鋪昌吾さん(岡山県職員)で、「栄西認識の変遷と「純粋禅」再考 」です。ご参加、お待ちしています。

2月例会について

2月21日午後に、2月例会を行いました。13名が参加してくださいました。

報告者 武冨真人さん(岡山大学大学院)による、「毛利家における毛利隆元の役割」と題したものでした。
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萩藩閥閲録に収録されている文書を中心に、毛利元就と隆元の関係を分析し、隆元の当主としての自立性を明らかにしようとしたものでした。知行宛行状や国人領主とのやりとりなどを分析した興味深い報告となりました。

参加者からは、武冨さんが「権限」としたものが、具体的にどのように設定しているのか、隆元の自立性を明らかにするためにも、知行宛行状等の時間的・空間的な分析が有効ではないか等の意見や感想が寄せられました。

これまでの分析を、さらに深化してしていきたいという抱負も述べられる、前向きな会となりました。
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仕事をしながら、地道な研究をまとめてくださった武冨さん、ありがとうございました。

3月以降の例会は、下記のとおりです。ふるってご参加ください。

○3月例会

日時:3月14日(土)13:30~

場所:岡山大学総合研究棟二階 演習室5

報告者:小野博さん((株)コンテンツ)
内容:地域の観光や学習を歴史的観念から盛り上げる提案 ①歴史地図を使用して  ②丹後ちりめんと漫画

○4~6月例会

現在調整中です。決まりましたらご案内いたします。

○7月例会

日時:7月4日(土)13時~

場所:岡山市内会場(現在調整中)

内容:「書物・出版と社会変容」研究会との合同例会
   
詳細については、後日お知らせします。

12月例会について

11月29日に、少し早かったのですが12月例会を行いました。
当日は、辰田芳雄さんが「勝仁親王主催文明17年9月9日着到和歌の研究」と題して、報告をしてくれました。せっかくの例会でしたが、参加者は4名という少し寂しいものでした。

辰田さんは、着到和歌(一人が上下の句をうたい、百日分すべて参加してつくられる)に載せられた歌を調べることによって、表題のものについては、親王や女性によって歌われたことが明記されており、どのような歌を歌っていたのかを明らかにしていきました。通常、女性たちは記名がないため、誰が詠んだのかわからないそうです。

文化の一端である和歌の世界かも知れませんが、丹念に調べていくことによって、文化から政治の動向を見ることができることを報告してくださいました。また、この分析の過程を高校での総合的な学習の時間で紹介し、「教師自身が調べて感動したことを生徒に伝えていくことの大切さ」があったということも教えてもらいました。

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参加者は少なかったのですが、それぞれの観点から辰田さんの報告をもとに話題が広まっていき、活発な話し合いを行うことができました。お忙しい中報告してくださった辰田さん、ありがとうございました。

今年はこれで例会は終了になります。
次回は、1月18日(日)13時半から、岡山県立博物館で開催予定の「戦国大名 宇喜多氏と長宗我部氏」の展示見学と、石谷家文書の紹介を行うことにいたします。詳細については、年明けに再度お知らせいたします。
なお、総会もその時に行いますので、ふるってご参加ください。

2014年7月例会

7月5日午後、岡山大学文学部で7月例会を行いました。今回は、スペシャル企画として、『歴史学研究』の特集「史料の力、歴史家を囲む磁場-史料読解の認識構造」の合評会を行いました。当日は、37人もの参加者が集まってくださいました。

企画者の久野さんは、地域の資料と真摯に向き合ってきた岡山地方史研究会であれば、歴史学研究会で取り上げたこの特集を皆で取り上げることで、「参加者一人ひとりが、過去と現在に対する問いを鍛えなおし、歴史的なものの見方を豊かにするきっかけにな」るのではないかと考えて立案してくれました。

また、わざわざ東京から、執筆者を含め10数名の方が参加してくださり、大変盛り上がった会になりました。評者となった、東野さん、松岡さん、大貫さん、沢山さん、ありがとうございました。また、参加してくださった皆さん、改めて御礼申し上げます。

最初に4人の評者からコメントをもらい、休憩をはさんだ後に、参加してくださった皆さんとこの特集を素材に、話し合いというか、意見の交換を行いました。

議論は多岐に亘りましたが、史料そのものをどのように読み込んでいくのか、その際、史料のバイアスをどのようにはいでいくのか。また、主体形成とは、いつまで続くのか。歴史資料Img_0222

をどのように提供していくのか。などなど。

執筆した方からは、歴史研究のパブリックな自分と、プライベートな自分とは不可分で、どこまで書くべきか悩んだことや、このような議論を行うことが、次のステップ(どのように主体として史料と向き合い、紹介していくか)につながっていく、等、文章には書かれていない苦労話も含めて貴重なお話を聞くことができました。

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今回の取り組みについては、近刊の『岡山地方史研究』において、紹介する予定ですので、お楽しみに。

例会後は、いつものように、岡山市内のお店で行った懇親会で盛り上がりました。

次回以降の例会は、報告者も含めて未定です。すでにご連絡をいただいている方が居られた場合は、申し訳ありませんが、内池まで再度ご一報いただきますようお願いします。

『岡山地方史研究』132号の発刊について

『岡山地方史研究』132号が発刊されました。内容は、次の通りです。順次,会員の皆様には郵送されたのではないかと思いますが、購入を希望される方がおられましたら、内池までご連絡ください。

岡山地方史研究第132号 2014.5
論文 応仁・文明の乱後の荘園支配の様相-備中国新見荘を事例として-…渡邊太祐(1)
参加記
フォーラム・大規模自然災害に備える『災害に強い地域歴史文化をつくるために』に参加して…金谷芳寛(19)
参加記 就実大学吉備地方部下研究所二〇一三年度歴史シンポジウム
「古代地域史フェスタⅢ~歴史考古学の現在~」…加栗貴夫(22)
博物館・展示会めぐり 二〇一三年秋の特別展覧会を観覧して…辰田芳雄(28)
2013年度会系決算・監査報告…(32)
編集後記…(32)

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2014年3月例会

本日、3月例会を行いました。報告は、魚屋翔平さんで、「大内義長当主期における陶晴賢権力の性格と大内氏の権力構造」と題したものでした。

今年度末に、岡山大学大学院に提出した修士論文の要旨をお話しいただいたもので、いずれ文章化されるであろうと思います。

天文20(1551)年に起きた大内氏内部での陶晴賢による反乱後、大内氏当主となった大内義長と陶晴賢とがどのような権力構造を組んでいたのかを、70通以上にも渡る一次史料の収集・分析を行い、明確なものにされていました。

弘治3(1557)年には大内氏が滅んでしまうため、あまりこれまでの研究がなされていない時期ですが、どのような権力構造が毛利氏が中国地方を押さえていく前に成立していたのかがわかる興味深いご研究でした。

来月は、4月19日に例会を行います。内容については、掲示板に出していますので、ご確認ください。Dsc_1011

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2月例会について

大変遅くなりましたが、2月例会が今週末の土曜日に行われます。

日時:2月22日13時~

場所:岡山大学総合研究棟2階演習室(5)

報告者:森脇崇文さん

タイトル:「永禄末~天正初期の備作地域と織田・毛利氏(仮)」

ふるってご参加ください。

2013年10月例会について

10月19日(土)13時半から、岡山大学総合研究棟演習室において、10月例会を行いました。関西大学大学院の古林小百合さんが、「由緒書の成立背景についての考察」と題して、備中国川上郡平川村H家の由緒書を事例に取り上げて報告してくれました。
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村の由緒と家の由緒の共通点と相違点を意識しながら、中世に西遷してきたH家の由緒が、江戸時代を通してどのように生きていたのか等について、興味深い話をしてくれました。

現在作成中の修士論文の途中経過の話でしたが、享保期に成立したと考えられる由緒が、どこまで中世史の事実として通用するかや、近世に於ける豪農経営の一端と由緒との関わりなど、長く続いていったH家の特徴がよく分かるものとなっていました。
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参加者からは、それぞれの興味に沿ってではありますが、家の成り立ちや豪農経営の状況等について活発な質問や意見が出てきました。個人的には、H家がどのように中世における由緒を、近世へ繋げていったのか。また、それを近世の子孫がどのように活用していったのかがおもしろかったです。

古林さん、ありがとうございました。

次回は、11月24日(日)13時半から、岡山県立記録資料館において12月例会を行う予定です。なお、当初予定していた忘年会は、諸般の事情により行わないことにさせていただきます。ご了承ください。

2013年1月例会

「「産む」「育てる」ことの近代」と題して,沢山美果子さんによる報告を行いました。参加者は10名でした。寒い中,お集まりいただきありがとうございました。

『邑久町史』に掲載されている業合家の日記をもとにして,明治15年(1882)の地域における子育てや出産についての分析をされた,途中経過をお話いただきました。近世,近代の連続・非連続に留意しつつ,日記から見えてくる当時の状況から,日本の近代化過程を垣間見ようとした取り組みだったと思います。

参加者からは,業合家の近代社会での位置づけや評価の妥当性,邑久郡上山寺村の状況把握,医療技術の変化,日記という個人資料の利用について,活発な意見・感想が出されました。
今後,今回の報告内容は,著作物にされるということでしたので,いずれ沢山さんのお仕事として発表されると思います。詳細については,そちらをお楽しみにしてください。
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次回は,2月9日(土) 13時半から,岡山大学総合研究棟演習室(3)において,東野 将伸さんによる「近世後期の頼母子講運営と豪農・豪農商ー備中国後月郡・小田郡を題材にー 」と題して行います。ふるってご参加ください。

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