10月例会は『長島は語る―岡山県ハンセン病関係資料集・後編』の書評会を行ない、評者には、鳥取県史編纂室の西村芳将さんをお願いした。西村さんは、かつて鳥取県において展開された無らい県運動の経緯を詳細に跡付けた『鳥取県の無らい県運動―ハンセン病の近代史』(鳥取県史ブックレット2、2008)の著者であり、そこでは『長島は語る・前編』に収録した資料もいくつも使っていただいた。今回の書評でも、大部な資料集を丁寧に読み込んで下さり、的確なコメントを頂戴した。会には資料集の編集に関わった関係者も多く出席し、資料調査などの具体的な過程が報告された点でも有意義であった。
今後、この資料集が大いに活用されることを希望し、また西村さんをはじめ鳥取県の地域史研究者の皆さんとの交流が深まることも期待したい。
(文責:山下 洋)
※当日,内池が急遽参加できなかったため,写真がありません。ご了承ください。