お知らせ

2020年度の会費納入について

 先日、『岡山地方史研究』150号を会員の皆様へお送りしました。
その際、2020年度の会費納入を併せてお願いしておりますが、払い込み用紙を同封できていないケースがある模様です。
(すでに納入済みの方にはお送りしておりません。)
 恐れ入りますが、次号の会誌送付の際に、改めて払い込み用紙を同封させていただきますので、それが届きましたら会費納入をお願い申し上げます。
 ご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございません。

3月例会のお知らせ

3月例会を次のとおり開催いたします。
ふるってご参会くださいますよう,よろしくお願い申し上げます。

〇3月例会
報告者:平田 良行さん
日時:3月22日(日) 13時30分開始
場所:岡山大学文化科学系総合研究棟2階演習室(5)
題目:「近世後期幕府代官の金融機能について―近江国信楽代官を事例に―」(仮)

※現状では上記のとおり開催予定ですが,岡山県においても新型コロナウイルスの
 影響が懸念されておりますので,来場の際に公共交通機関をお使いになられる場
 合はくれぐれもご注意ください。
 また,体調のすぐれない方におかれましては参加を控えていただきますよう,
 何卒よろしくお願い申し上げます。

新しいホームページへの移行について

岡山地方史研究会のHPをこのたび、新しいところへ移行することとなりました。

長らくご覧いただいていたこのページについては、サーバーが使える限りは残しておくつもりです。

 

新しいHPは以下のURLです。

http://historyokayama.s1009.xrea.com/

 

また、メーリングリストについても、12月を持ってサービスが終わりました。

今後は、改めて例会の案内を必要な方に、直接メールを送る等の方法をとりたいと考えております。

 

案内を希望される方は、お手数ですが例会担当(小野さん)までご連絡ください。

historyokayama(アット)gmail.com

※(アット)を@に変えて送ってください。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

内池英樹

2月例会のお知らせ

2月例会を次のとおり,開催いたします。ふるってご参加ください。

〇2月例会
報告者:森 俊弘さん
日時:2月23日(日)
場所:岡山県立図書館サークル活動室1
※通常とは開催場所が異なります。ご注意ください。
※来場の際は,公共交通機関をなるべくご利用ください。
時間:13時30分開始
題目:「近世史料から見た戦国・織豊期宇喜多氏の家中編成
                 -家老役を中心として―」
なお今回に限り,会場使用料の都合上,参加される方には会場費として,
お一人300円
を集めさせていただきます。
何卒ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

2019年11月例会報告

11月例会報告

 

1116日(土)、11月例会を行いました(参加者:8名)。小野功裕さんが「総力戦体制下の軍隊と地方行政―岡山県を事例に―」と題して報告をしてくださいました。

小野さんは軍隊と地域との関係や総力戦体制にかんする先行研究をふまえつつ、日中戦争時の岡山県を題材として、兵事行政における県と軍隊との関係やその変化について検討されました。

 報告では、村に残された行政文書を用いて、県単位での兵事行政の展開過程が追究され、徐々に軍隊が銃後社会と直接向き合うようになり、県と軍隊とが連携した体制が構築されていく様相が明らかにされました。

 討論では、兵事行政における体制の変化が地域や住民に与えた影響、軍部や中央省庁と県政との関係、制度の見取り図を示す必要性などが議論されるとともに、研究史上でもあまり類例のない重要な研究である点が指摘されました。

 報告していただいた小野さん、ありがとうございました。(東野)

  

次回以降の例会は下記の予定で行います。ふるってご参加ください。

 〇12月例会

 日時:12月21日(土) 13時開始 ※通常より30分早い開始となります。

 場所:岡山大学社会文化科学研究科総合研究棟2階演習室(5)

報告者:東野将伸さん

題目:「近世―近代移行期における豪農の広域金融 ―播磨国・備前国における動向を事例に―」

 

〇総会並びに忘年会

 12月例会終了後,引き続き同じ会場にて総会を行います。

〇忘年会

時間:1221() 18時開始

場所:鳥好野田屋町支店(岡山市北区野田屋町1-5-24

費用:4,000円(飲み放題)

参加ご希望の方は,お手数ですが1215()までに,下記の連絡先までご一報ください。

 

Kosuke.051.o.1011(あっと)gmail.com

 

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

岡山地方史研究会

小野 功裕

10月例会報告

1019()10月例会を行いました(参加者:12)。山田祐理子さんが「近世後期備中国における用水争論と地域秩序―都宇郡沢所用水組合を中心として―」と題して報告をしてくださいました。

山田さんは先行研究を踏まえ,近世の地域社会が領主支配との相互関係の中でどのように秩序を保っていたのかという点について,所領が錯綜する備中国都宇郡の沢所用水組合での用水争論を題材に検討されました。

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報告では,争論が様々な要因のために内済困難となってゆく過程を明らかにされました。その際,経済力を背景に地域社会に対する発言力を持つ大商人や大地主といった有力者が倉敷代官所と地域社会との間に在って,社会内部の利害調整を行うことで秩序を保っていたことを指摘されました。

 討論では,上記の有力者をどのように評価するかについて,組合とそれを形成する村との関係や領主権力の影響力といった点にも触れながら意見が交わされました。

報告していただいた山田さん,ありがとうございました。(小野)

 

 

次回以降の例会は下記の予定で行います。ふるってご参加ください。

 

〇11月例会

 日時:11月16日(土) 13時30分開始

 場所:岡山大学社会文化学研究科総合研究棟2階演習室(5)

 報告者:小野功裕

題目:「総力戦体制下の軍隊と地方行政 ―岡山県を事例に―」

 

〇12月例会

 日時:12月21日(土) 13時開始 ※通常より30分早い開始となります。

 場所:岡山大学社会文化科学研究科総合研究棟2階演習室(5)

報告者:東野将伸さん

題目:準備中

 

〇総会並びに忘年会

 12月例会終了後,同じ会場にて今年の総会を開催します。

総会終了後は場所を変えて忘年会を予定しています。詳細は後日に案内いたしますので,今しばらくお待ちください。

 

岡山地方史研究会

小野 功裕

10月例会のお知らせ

岡山地方史研究会の皆様

例会のご案内が遅くなってしまい,大変申し訳ありませんでした。
10月例会を次のとおり行いますので,ふるってご参会下さいますよう,よろしくお願い申し上げます。
9月につきましては,例会はお休みとなります。

〇10月例会
日時:10月19日(土) 13時30分開始
場所:岡山大学社会文化科学研究科総合研究棟2階演習室(5)
報告者:山田祐理子さん
題目:「近世後期備中国における用水争論と地域秩序 ー都宇郡沢所用水組合を中心としてー」

なお,11月と12月にも通常の例会を予定しております。
詳細は後日改めてご案内させていただきます。


岡山地方史研究会
小野 功裕

2019年7月例会報告

7月20日(土)13:30から、7月例会を行いました。参加者は、11名でした。

今回は、大門正克・岡田和弘・川内淳史・河西英通・高岡裕之編『「生存」の歴史と復興の現在ー3・11 分断をつなぎ直す』(2019年2月大月書店)(以下、本書)についての合評会でした。今回の合評会については、後日、会誌に掲載する予定です。この例会報告では、当日の主な流れを紹介します。

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最初に、山下洋さんが、昨年度の西日本豪雨の被害ともあわせながら、本書で取り上げられている災害時における文化財を取り巻く様子や、人々の思いなどについて紹介してくれました。

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その後、沢山美果子さんから、本書を書く一つの基盤になった気仙沼や陸前高田・福島でのフォーラムを踏まえて、6年間にも及ぶ取組の成果として、歴史研究者と現地の人々との関係をつなぎ直す実践であったこと等をコメントされました。

休憩を挟んで、編著者である大門正克さんから、山下さんと沢山さんのコメントを踏まえて、本書をつくるにあたって大切にしてきたことや、今も考えていること等を中心に話していただきました。

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参加した皆さんからも、それぞれの観点(たとえば、自分が生まれ育った地域の歴史が失われてしまって危機感を持っていることや、歴史学という視点だけではなく様々な方面の人に読んでもらいたい、「分断」というものをどうのりこえていくのか等)での意見・感想が出てきて、それを再度大門さんにお答えいただいたり、参加した人たちと今後の課題として共有することができたように思います。

例会終了後は、場所をかえて、大門さんが東京に戻られるまで、本書を踏まえた意見交換が活発に行われました。

お忙しい中、ご参加下さった大門さん、本当にありがとうございました。

また、本の書評を用意してくれた山下さん、コメントを述べていただいた沢山さん、そして、参加してくださった皆さん、お世話になりました。

8月の例会はありません。次会は、9月以降になります。詳細が決まりましたら、改めてお知らせいたします。

(文責:内池)

2019年6月例会報告

  今回の例会は、お二人の大学院生にそれぞれ卒業論文をまとめて発表していただきました。お二人とも、丹念に資料をあつめて分析されていると共に、研究対象の概要をしっかりとまとめられていたことが、印象に残りました。

 緊張しながらの発表だったと思いますが、意見交換の場は、建設的な話し合いができ、今後のお二人のご研究の進展が楽しみになりました。

 政次さん、吉藤さん、お疲れ様でした。また、大雨の中ご参会くださった皆さん、ありがとうございました。

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(1)幕末維新期岡山藩の農兵  政次加奈子さん

 幕末期の岡山藩において成立した農兵隊が、どのようにでき、どのように解体していったのかを明らかにしようとされました。農兵隊設置にあたり中心的な役割を果たした森下立太郎が、藩兵だけでは藩領を守ることができないと強く考えていたことや、当初は藩領守備を目的としていたのが、次第に長州や東北への出兵を求められていく様子などを紹介されました。

 参加者からは、幕末維新期の動乱を考えていく一つの鍵として、農兵隊が興味深い存在であることなどのコメントがありました。ただ、他藩との比較の必要性や、近代軍隊への連続性・非連続性の検討などが必要ではないかという指摘がありました。

○中世出雲国における禅宗寺院の広まりと戦国大名尼子氏家臣団との関係 吉藤妃花梨さん

 戦国大名尼子氏が、出雲国においてどのように禅宗寺院と関係を有していたのかについて、『雲陽誌』「出雲諸事雑記」などの近世地誌を用いて分析されていました。その結果、尼子氏やその国衆らはある一定の系統の寺院が領域に展開している可能性を明らかにしていました。

 参加者からは、山名氏ゆかりの寺院が尼子氏に切り替わっていたことを指摘したことの重要性や、三沢氏から始まった出雲国への禅宗の展開が、一部の国衆のところでは展開されていなかった実態が分かったことが興味深いなどのコメントがありました。一方、近世地誌による戦国社会の復元をするならば、寺院関連の一次史料の分析が不可欠であることや、禅宗僧侶の戦国社会での役割が政治や外交に 携わっていたことがあることなどの指摘がありました。

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  (文責:内池英樹)

 次回の例会は、7月20日(土)13:30から行います。当初、皆さんにご連絡した時には14時開始としておりましたが、開始時間が変更となっております。ご了承ください。

 

○7月例会

テーマ:大門正克ほか編『「生存」の歴史と復興の現在』(大月書店,2019年2月)の合評会

 日時:7月20日(土) 13時30分 開始

           16時30分頃終了予定

 場所:岡山大学社会文化科学研究科総合研究棟2階演習室(5)

 報告者:山下 洋さん

 コメント:沢山美果子さん

※例会終了後には懇親会も予定されています。懇親会へ参加されたい方は、7月14日(日)までに、下記の小野の連絡先までご連絡ください。なお、翌日以降の参加希望には対応できませんので、ご了承下さい。

 kosuke.051.o.1011(あっと)gmail.com

 (メール送信の際には、(あっと)を@に変更してください。)