今日は,難波修さんによって「含章洞本『吉備前鑑』の発見」と題して報告してもらいました。『吉備前鑑』は,近世に記された地誌として知られていますが,詳細な分析はこれまで行われていません。
難波さんの報告によれば,元禄期を中心として『吉備前鑑』が編さんされる一方,それ以前に複数の関連する地誌があり,それらを利用して『和気絹』などが書かれていったということでした。
詳細については,いずれ会誌に掲載されることになると思いますが,これまで史料としては活用されていたものですが,その内容や成立過程についてしっかりとした考察をされたことは,岡山地域の研究にとって非常に有益なことだと感じました。
質疑応答も大変盛り上がり,会が終了しても一部の参加者が残って話し合う姿が見られました。難波さん,興味深いお話ありがとうございました。
次回例会は,6月20日(土)に,広島県福山市を会場として行います。詳細については,掲示板やメールにてお知らせいたします。ふるってご参加ください。