4月13日(土),4月例会を行いました(参加者:8名)。辰田芳雄さんが「新翻刻文書に見える賀茂別雷神社領備前国竹原荘の守護請について―洞松院尼・赤松義村・浦上村宗・宇喜多久家―」と題して報告をしてくださいました。
辰田さんは賀茂別雷神社が所蔵する文書の中から備前国竹原荘に関する文書を新たに発見され,そこから永正年間頃の守護請について幕府内部の政治状況を踏まえながら考察されました。また報告の中で,宇喜多久家に関する従来説の再検討も行われました。
討論では,竹原荘の守護請に宇喜多久家がどのように関わっていたのか,守護請に要した費用がその実態をどこまで反映しているか等について,意見が交わされました。
報告していただいた辰田さん,ありがとうございました。(小野)
次回以降の例会は下記の予定で行います。ふるってご参加ください。
〇5月例会
日時:5月11日(土) 13時30分開始
場所:岡山大学社会文化学研究科総合研究棟2階演習室(5)
報告者:北脇義友さん
題目:「徳川前期領民の儒教の墓とその背景 ―岡山藩を例として」
〇7月例会
日時:7月20日(土) 14時開始
場所:岡山大学社会文化科学研究科総合研究棟2階演習室(5)
大門正克ほか編『「生存」の歴史と復興の現在』(大月書店,2019年2月)の合評会
報告者:山下洋さん
コメント:沢山美果子さん
当日は編者の参加も予定されています。
本書は東日本大震災以来行われてきた「歴史実践」の第二弾です。昨年の西日本豪雨災害からの復興を考える上でも示唆に富んでいます。なお,合評会後には懇親会を予定しています。