本日,岡山地方史研究会9月例会を行いました。久野洋さんが「明治中期における進歩党・憲政本党系勢力の地方基盤~犬養毅の選挙地盤を中心に~」と題して報告をしてくれました。11名の参加者があり,活発な意見交換が行われました。
先行研究において,明治中期では進歩党系は後進地域を中心に活動して,先進地域に新出した自由党系に凌駕されたという成果があるのに対して,本当にそうなのかということを,犬養毅を中心に分析した結果を報告してくれました。
報告後の議論の中で,地域にあった産業(藺草・紡績)との関係や,国政と岡山県政との連動・非連動の部分等が取り上げられました。また,犬養毅自身の動向についてもさらに詳細に分析してみるとおもしろいのではないかという意見も出てきました。
今回の報告は,久野さんの卒業論文をまとめた物であり,さらに深まって行くであろう部分が見られ,今後の活躍が楽しみになりました。久野さん,大阪から来てもらっての報告ありがとうございました。
次回は,10月16日(土)13:30から,岡山大学総合研究棟2階演習室において,北脇義友さんが「備前藩の御用石工とその周辺の石工について」(仮題)を報告して下さいます。ふるってご参加下さい。