11月例会を次のとおり開催いたします。
〇11月例会
日時:11月21日(土) 13時30分開始
開始場所:岡山市北区伊島町3丁目1番1号 岡山県生涯学習センター
情報・創作棟2階 ミーティング室1・2・3
報告者:政次 加奈子さん
題目:「幕末維新期における百姓の農兵参加への意識
―備前国岡山藩を事例に―(仮)」
※通常時とは開催場所が異なります。ご注意ください(今年度9月例会にて使用し
た部屋とは別になります)。
※新型コロナウイルスへの感染を防ぐため,参加される方は必ずマスクを着用して
いただきますようお願いします。なお,体調のすぐれない方におかれましては参
加をお控えください。皆様の御協力をよろしくお願い申し上げます。
タグ: 備前
7月例会のお知らせ
7月例会を次のとおり開催いたします。
〇7月例会 ~卒業論文報告会~
日時:7月18日(土) 13時30分開始
場所:岡山市北区伊島町3丁目1番1号
岡山県生涯学習センター 情報・創作棟4階 中研修室
報告者及び題目:
宇那木 咲良さん「孝謙(称徳)天皇の未婚・後継者問題をめぐって」
松田 拓磨さん「院政期備前国の王家領荘園と加納」
※通常時とは開催場所が異なります。ご注意ください。
※新型コロナウイルスへの感染を防ぐため,参加される方は必ずマスクを着用して
いただきますようお願いします。また,体調のすぐれない方におかれましては参
加をお控えください。なお,岡山県内での新型コロナウイルスの感染状況によっ
ては,開催を延期する可能性があります。開催延期の場合は当ホームページにて
ご案内します。
皆様の御協力をよろしくお願い申し上げます。
2019年11月例会報告
11月例会報告
11月16日(土)、11月例会を行いました(参加者:8名)。小野功裕さんが「総力戦体制下の軍隊と地方行政―岡山県を事例に―」と題して報告をしてくださいました。
小野さんは軍隊と地域との関係や総力戦体制にかんする先行研究をふまえつつ、日中戦争時の岡山県を題材として、兵事行政における県と軍隊との関係やその変化について検討されました。
報告では、村に残された行政文書を用いて、県単位での兵事行政の展開過程が追究され、徐々に軍隊が銃後社会と直接向き合うようになり、県と軍隊とが連携した体制が構築されていく様相が明らかにされました。
討論では、兵事行政における体制の変化が地域や住民に与えた影響、軍部や中央省庁と県政との関係、制度の見取り図を示す必要性などが議論されるとともに、研究史上でもあまり類例のない重要な研究である点が指摘されました。
報告していただいた小野さん、ありがとうございました。(東野)
次回以降の例会は下記の予定で行います。ふるってご参加ください。
〇12月例会
日時:12月21日(土) 13時開始 ※通常より30分早い開始となります。
場所:岡山大学社会文化科学研究科総合研究棟2階演習室(5)
報告者:東野将伸さん
題目:「近世―近代移行期における豪農の広域金融 ―播磨国・備前国における動向を事例に―」
〇総会並びに忘年会
12月例会終了後,引き続き同じ会場にて総会を行います。
〇忘年会
時間:12月21日(土) 18時開始
場所:鳥好野田屋町支店(岡山市北区野田屋町1-5-24)
費用:4,000円(飲み放題)
参加ご希望の方は,お手数ですが12月15日(日)までに,下記の連絡先までご一報ください。
Kosuke.051.o.1011(あっと)gmail.com
どうぞよろしくお願い申し上げます。
岡山地方史研究会
小野 功裕
2019年5月例会報告
5月11日(土),5月例会を行いました(参加者:8名)。北脇義友さんが「徳川前期領民の儒教の墓とその背景 岡山藩を例にして」と題して報告をしてくださいました。
北脇さんは17世紀後半の岡山藩領の儒葬墓を実地調査されました。そして,その成果と文献史料から岡山藩における儒教の広まりの様相とその背景を検討されました。報告では,藩内における儒教の広まりが備前領と備中領では差異があったことや,儒教を民衆に広める上で村役人の存在が大きかったこと等を指摘されました。
討論では,儒教の広まりと儒葬墓の増加との関連性や,墓を建てることに対する民衆の意識等について意見が交わされました。
報告していただいた北脇さん,ありがとうございました。(小野)
次回以降の例会は下記の予定で行います。ふるってご参加ください。
〇6月例会
テーマ:卒業論文報告会
日時:6月15日(土) 13時30分開始
場所:岡山大学社会文化学研究科総合研究棟2階演習室(5)
報告者・題目
吉藤妃花梨さん「中世出雲国における禅宗寺院の広まりと戦国大名尼子氏家臣団との関係」
政次加奈子さん「幕末維新期岡山藩の農兵」
〇7月例会
テーマ:大門正克ほか編『「生存」の歴史と復興の現在』(大月書店,2019年2月)の合評会
日時:7月20日(土) 14時開始
場所:岡山大学社会文化科学研究科総合研究棟2階演習室(5)
報告者:山下洋さん
コメント:沢山美果子さん
当日は編者の参加も予定されています。
※合評会後には懇親会を予定しています。詳細は後日案内いたします。
2019年4月例会報告
4月13日(土),4月例会を行いました(参加者:8名)。辰田芳雄さんが「新翻刻文書に見える賀茂別雷神社領備前国竹原荘の守護請について―洞松院尼・赤松義村・浦上村宗・宇喜多久家―」と題して報告をしてくださいました。
辰田さんは賀茂別雷神社が所蔵する文書の中から備前国竹原荘に関する文書を新たに発見され,そこから永正年間頃の守護請について幕府内部の政治状況を踏まえながら考察されました。また報告の中で,宇喜多久家に関する従来説の再検討も行われました。
討論では,竹原荘の守護請に宇喜多久家がどのように関わっていたのか,守護請に要した費用がその実態をどこまで反映しているか等について,意見が交わされました。
報告していただいた辰田さん,ありがとうございました。(小野)
次回以降の例会は下記の予定で行います。ふるってご参加ください。
〇5月例会
日時:5月11日(土) 13時30分開始
場所:岡山大学社会文化学研究科総合研究棟2階演習室(5)
報告者:北脇義友さん
題目:「徳川前期領民の儒教の墓とその背景 ―岡山藩を例として」
〇7月例会
日時:7月20日(土) 14時開始
場所:岡山大学社会文化科学研究科総合研究棟2階演習室(5)
大門正克ほか編『「生存」の歴史と復興の現在』(大月書店,2019年2月)の合評会
報告者:山下洋さん
コメント:沢山美果子さん
当日は編者の参加も予定されています。
本書は東日本大震災以来行われてきた「歴史実践」の第二弾です。昨年の西日本豪雨災害からの復興を考える上でも示唆に富んでいます。なお,合評会後には懇親会を予定しています。
2019年3月例会報告
3月16日(土),3月例会を行いました(参加者:10名)。山本隆一朗さんが「豪圓の寺院再興と近世伯耆大山寺の成立」と題して報告をしてくださいました。
山本さんは伯耆国大山寺や備前国金山寺等を中興した人物として知られる豪圓の寺院再興活動を大名権力との関わりの中で分析されました。山本さんは,史料から豪圓が諸大名と深い関係を持ちその領地支配にも関与するようになり,それが寺院の再興につながったのではないかと述べられました。
討論では,豪圓の出自はどのようであったのか,豪圓は大名にとっていかなる存在であったのか,関ヶ原合戦後における在地寺院と他国から移ってきた大名との関係における豪圓の位置付け,等について意見が交わされました。
報告していただいた山本さん,ありがとうございました。(小野)
次回の例会は下記の日程で行います。ふるってご参加ください。
〇4月例会
日時:4月13日(土) 13時30分開始
場所:岡山大学総合研究棟2階演習室(5)
報告者:辰田芳雄さん
題目:「新翻刻文書に見える賀茂別雷神社領備前国竹原荘の守護請―洞松院尼・赤松義村・浦上村宗・宇喜多久家―」
また,現在使用しているホームページが3月末をもって閉鎖となるため,新ホームページへの移行に向けて準備しています。4月以降もこの案内板は引き続き機能しておりますので,例会等の情報はこちらからご確認ください。
岡山地方史研究会の案内板アドレス
2019年2月例会報告
2月23日(土),2月例会を行いました(参加者:9名)。森元純一さん「大國家文書から発見された頼山陽書状」と,首藤ゆきえさん「~史料紹介~ 旗本小堀家一族から村庄屋へ宛てた書状」の二本の報告が行われました。
森元さんは,備前国和気郡にあった大國家が所蔵する屏風に貼られていた頼山陽の書状2点を紹介されました。報告では書状の年代比定を行うと共に,書状が大國家に伝来した理由を考察されました。
首藤さんは,17世紀初頭に備中国奉行をつとめた小堀家の分家で同国内に領地を有した旗本としての小堀家が,領内の庄屋へ宛てたいずれも元和期と考えられる書状4点を紹介されました。報告では,支配をめぐる領主の本家と分家の関係を中心に検討を加えられました。
討論では,森元さんの報告に対して,書状から読み解れる当時の頼山陽のような人々の交流活動に関して,近世における文化人とはどのような人々を指すのかという点について,意見が交わされました。首藤さんの報告については,書状から読み取れる当時の支配の在り方をめぐって領主権力と領民との関係はどのようであったのか,といった議論が行われました。
報告していただいた森元さん,首藤さん,ありがとうございました。(小野)
次回の例会は下記の日程で行います。ふるってご参加ください。
〇3月例会
日時:3月16日(土) 13時30分開始
場所:岡山大学総合研究棟2階演習室(5)
報告者:山本隆一朗さん
題目:「豪圓の寺院再興と近世伯耆大山寺の成立」
2018年3月例会報告
3月24日(土),3月例会を行いました(参加者:10名)。近藤萌美さんが「一岡山藩士家代々の学習活動―藩主家族の側仕えと蔵書形成を中心に―」と題して報告してくださいました。
近藤さんは、岡山藩に仕えた浅田家に残された諸記録から浅田家歴代当主の経歴を丹念に追い、その職務や知的活動について検討されました。詳細については、岡山県立記録資料館発行の紀要をご覧ください。
報告後の討論では、参加者の側から、浅田家歴代当主が様々な記録を残したことが家臣としての職務とどう関係していたのか、藩政への影響はあったのか、等といった意見が出され、他藩との比較も行われました。
また、報告会終了後に岡山県立記録資料館で開催中の展示「150年前のおかやま」について、近藤さんに解説をして頂きました。
報告と展示解説をして下さった近藤さん,ありがとうございました。(小野)
次回の4月例会は下記の要領で行います。ふるってご参加ください。
〇4月例会
日時:4月14日(土) 13:30~
場所:岡山大学総合研究棟2階演習室(5)
報告者・題目:田中豊さん「備前岡山の東照宮祭礼―光政・綱政の時代―」
2016年9月例会報告
7月例会報告(「書物・出版と社会変容」研究会との合同例会)
7月4日午後、岡山県立博物館講堂を会場に、岡山地方史研究会7月例会を開催しました。参加者は、約60名でした。
今回は、「書物・出版と社会変容」研究会(書物研)との合同例会で、いつもと内容をかえ、4名の方に報告をしていただきました。
(報告者・タイトル)
横山定さん「備中松山藩校有終館蔵書」
竹原伸之さん「旧閑谷学校蔵書」
近藤萌美さん「幕末維新期における備前岡山藩国学者小山敬容の祭祀観
-読書・写本・書物の入手の実態から-」
木下浩さん「江戸末期在村医の蔵書について」
前半のお二人は、備中松山藩と岡山藩の学校の蔵書について、蔵書印やそれぞれの書籍の内容等について報告していただきました。
後半のお二人には、それぞれ国学者・在村医という仕事を営んでいた人が、どのような蔵書を有していたのか、そこからどのような知を得たり、周辺の人と共有していたのかなどについて話をしてもらいました。
四つの報告をまとめて紹介することは、このホームページでは難しいのですが、いずれの報告も、岡山をフィールドにしたものでしたので、県内の参加者はもちろんですが、県外から参加された方へ岡山の地域史研究から得られた知見をお伝えする機会になったように思いました。
質疑応答の時間には、県外から参加された方を中心にご質問をうけたり、県外の情報提供をいただくようにしました。東北や鳥取などの情報をお聞きすることができたことも、合同例会を開催してよかったと思っているところです。
例会終了後は、岡山市内で懇親会を行いました。41名の方が集まってくださり、大変盛り上がった中で終了することができました。
このような機会をいただいた書物研の皆様、ありがとうございました。
また、お忙しい中ご報告いただいた4名の皆様にも感謝いたします。お世話になりました。
8月は例会はありません。9月以降の例会については、後日改めてお知らせいたします。